当方、姉妹サイト「フリー素材ドットコム」を運営しています。

写真素材を無料で使えるというサービスで、おかげさまで、趣味でやっている割には、掲載枚数だけは増えてきたので、それなりにアクセス数は稼げています。

しかし最近「AIで画像を作ってくれるような時代になったけど大丈夫か?」

などと懸念が無いわけではありません。笑

※ぜんぜん余談ですけど、ChatGPTの登場で、最近すっかりQ&Aサイトを使わなくなりました(Q&Aサイトは質問して答えがかえってくるまで数日かかりますけど、ChatGPTに質問したら、その場ですぐに答えをくれるので。)

まあ、素材サイトを運営している人はそう多くないとは思いますが

Googleアドセンスなどで「サイトの広告収入」を得ている人は結構多いと思いますので、そういう人、あるいは今後webサービスを検討している方々に多少参考になるかなと思ったので

フリー素材ドットコムの今後の生き残り戦略や、収益構造について頭の整理がてら考察してみました。今後webサービスを検討中の方はご参考ください(といっても結構浅いです。苦笑)

*目次

という感じかなという気がしています。

では1つずつ解説

1)画像AIサービスは「有料(サブスク)」がメインだったりするので丸かぶりで競合になることは今のところ無い

いくつかAIサービスをチラ見した程度では、
収益構造としてはサブスク、つまり「月々いくら」というシステム利用料を払うことで成立するサービスのようだ。

「フリー素材ドットコム」のように、広告収入で成り立っているため
ユーザは「完全無料」でサービスが利用できる。
こういう意味では、画像AIのようなサービスと、無料で使える素材サイトでは、必ずしも競合するとは言えないようだ。
ただし「2」で述べるが、有料の素材サイトは、今後、かなり注意が必要になってくる

2)もし本業のカメラマン(有料の写真)とか、有料のコンテンツ販売であれば、画像AIの登場はかなり影響を受けるかもしれないので注意

「1」とは逆で。
写真やイラストコンテンツを有料で販売している人や、サイトはかなり警戒が必要です。
つまり、画像AIサービスと完全に競合するからです。

「1」で述べたとおり、同じサービスでも「無料」か「有料」かって時点で、既に大きな境界線があります。
ところが「どちらも有料」となった場合、同じ土俵での戦いになるので、完全にバッティングするのです。

AI画像ではない価値とは何かと言えば「実物」「実在するもの」ということになるのだが、果たしてそれをユーザがメリットと思ってくれるかどうか、そして「ほぼ実物と変わらないAIの画像」ともなれば、実物と見分けがつかないことになりやしないか、というのは今後、自分としても注視していかなければいけないポイントである

【結論】趣味で撮った写真を無料で提供して、あくまで副収入的に稼ぐ、緩く活動する、というスタンスであれば息が長く続けられる

さて、「1」「2」より、AIサービスが登場したからといって

●無料でサービス提供(広告収入で運営)は、必ずしも競合しない
●有料でサービス提供は、完全にAIと競合するので注意が必要

ってのがなんとなく想像できるかと思います。ただし、無料でサービスを提供しているからといって、まったく無害かというと、当然「シェアは奪われる」のは明確です。今までのアクセス数を100だとすると、まあ70~80くらいには落ちるでしょう。

多少なりともシェアが奪われるということは、当然収益も落ちるわけですから「いよいよ無料のフリー素材サイトも運営が厳しいのでは?」と思われるかもしれませんが、自分的にはやめるつもりは無い、というよりやめる理由がないので、ずっと続けていくつもりです。理由は下記3つ。

●理由1:もともと仕事上必要な写真を自分で撮って、せっかくなのでその写真を一般におすそ分けしている
●理由2:そもそも趣味で撮った写真を掲載しているだけ
●理由3:「投げ銭機能」で広告以外にも収益がある

1つずつ解説しましょう。

理由1:もともと仕事上必要な写真を自分で撮って、せっかくなのでその写真を一般におすそ分けしている

そもそも論ですが、フリー素材ドットコムを立ち上げた経緯からお話ししましょう。
仕事でとある街中の風景の写真が欲しかったのです。
で、適当にネットで探して見つけて「いいな」と思った写真が、当時1枚5,000円ほどになりました。
4~5枚利用しようとすると2万円です。(その時はまだ「無料のフリー素材」という概念があまりなく、利用したいならば1枚ずつ購入するのが主流、というのが一般的。)
「あ、2万円なら自分で撮りに行った方が安く済むわ」
と思って、欲しいと思った写真とほぼ同じ場所に行って、自分で撮りました。

購入しようと思ってた写真は、ちょっと曇ってましたが
自分で撮った写真は、天気のいい日を狙ったので快晴でした。

それからというもの、「今度使うかもしれない」と思って何かするたび、どこかに行くたびに写真を撮りためて
600枚くらい溜まったでしょうか。
「使える写真もある」けども、「撮ったけど自分では使わない写真」も結構増えてきました。

PCに眠らせておくのはなんだかもったいない。ネットで公開すれば、もしかしたら誰かの役には立つかもしれない。
そこで「素人の写真ですが、無料でよければどうぞ」で始めたのがこのフリー素材ドットコムです。

てことで、だいぶ話がそれましたが、目的は今も変わってませんで、「自分が仕事上必要だから撮っている」「それを誰かにもおすそ分けしている」
というのが根本なので、日常的にどんどん写真は溜まっていく一方なのです。
それを公開して、誰かの役に立って、なおかつ、広告収入も入る、という感じなので、もし広告収入が減ったとしても
フリー素材ドットコムを止めるつもりはありません。

1000円だろうと、2000円だろうと、広告収入は「おまけ」なので、入ってくるだけお得なのです。

理由2:そもそも趣味で撮った写真を掲載しているだけ

上記「理由1」で、もともと仕事で必要な写真を撮っている、という話をしました。

実は、その延長で、仕事で写真を撮っているうちに「もうちょっと写真を撮りたい」「もうちょっと上手くなりたい」という欲望が生まれ、いつしか写真を撮るのが趣味となり日常になりました。そうなってくると、今まで以上に撮影枚数が増えまして。ストックはどんどん溜まる一方なのです。

何かを食ったら写真を撮り、どこかに行ったら写真を撮る。そんな膨大な写真を、どうせ自分のPC内で眠らせておいても誰の特にもならないんだから、やっぱりネットで公開して、誰かの役に立ってもらおう、となるわけです。

趣味で撮った写真が、どこかで誰かの役に立つわけですから、こんなに嬉しいことはありません。

理由3:「投げ銭機能」で広告以外にも収益がある

さて、最後はちょっと下世話な話ですが、少しお金の話をば。実はフリー素材ドットコムには、広告収入以外にも「投げ銭機能」を設置しています。これは「もしご支援いただけるようであれば100円でも200円でもいいので、サポートしてください」というもので、ユーザ様の中で「この活動を支援したい」という方がいらっしゃれば、ご支援をお願いするというものです。ありがたいことに、こちらも定期的に支援いただけるので助かってます。

まとめ

いかがだったでしょうか。webで収益を得る、というのがどういう仕組みなのか、その一部を少しはご理解いただけたかと思います。新しいサービスを考えている方や、既に運営しているけど、「何かが上手くいってない」という方の参考になれば幸いです。

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